フランスの子育てに学ぶ

 今回は「フランスの子どもは夜泣きをしない」より、フランスの子育て事情をご紹介します。日本でも有名な書籍で、和訳版の題名ともなっているフランス人の夜泣き対策には衝撃を受けた方も多いのではないでしょうか。
  1. 夜泣きは「ちょっと待つ」
     フランスでは赤ちゃんが夜泣きをしてもすぐに応じません。赤ちゃんが自力で寝ることを学ぶチャンスだととらえて、すぐにはあやさないのです。はじめは夜泣きをしていた赤ちゃんも、3ヶ月もすれば睡眠サイクルを自力でつなげられ、朝までぐっすり眠るようになるそうです。日本では自己肯定感を養うため、赤ちゃんが泣くとすぐに抱き上げる方が多いかと思いますが、フランスでは睡眠に関しては、ある程度様子をみて待つことが赤ちゃんの睡眠の質を上げると信じられているのです。
    こういった子育てに関する考え方は千差万別で、現代社会においては特に情報が氾濫していますから、その取捨選択は難しいこともあります。どれが正しくどれが間違いと一概に言うことはできません。大事なのは、どの方法であっても一貫して実践することでしょう。
  2. 自分の時間、夫婦の時間を優先する
     フランスでは、家庭の中心は子供ではなく夫婦と考えます。そのため、子供たちを早く寝かしつけた後や、時にはベビーシッターなどに子供を預けて時間を自分のため・夫婦のために使います。子供に世界が自分中心で回っているのではないことを教えると同時に、親にも完全にオフの時間をつくることで、子育てとのバランスを取っているのです。離れて過ごす時間があるからこそ家族の絆がより深まると考えられているようです。
 日本では、自分の子供は自分でみることを尊重する文化が浸透している中で、子育て疲れを感じている母親は多いようです。もし頑張りすぎて子育てに疲れてしまっているとしたら、この書籍を読んで日本と全く異なる価値観に触れることで少し気が楽になるかもしれません。
参考: 
「フランスの子どもは夜泣きをしない」集英社/パメラ・ドラッカーマン著/鹿田昌美訳
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