今日のコラムでは、乳幼児、幼児の「言葉の習得」についてお話します。
語彙爆発ってどういうこと?
「語彙爆発(ごいばくはつ)」という言葉を耳にしたことがあるでしょうか?この語彙爆発という単語は、日常会話ではなかなか使わないですから、聞き慣れない言葉でしょう。
これは、だいたい2歳児頃から新しい言葉が急速に増える「おしゃべりスタート期」のことを言います。個人差はありますが、2歳児(生後24ヶ月前後)と言われています。「うちの子、最近よくしゃべるなぁー。」って思ったりしませんか?これが、「おしゃべり期」のサインです。
お子さんにこうした様子が見えると、子どもの「おしゃべりをすることが楽しい」という気持ちが伝わるくらい、ずっとおしゃべりしていることがあると思います。まさに「語彙が爆発!」しているんですね。
お子さんにこうした様子が見えると、子どもの「おしゃべりをすることが楽しい」という気持ちが伝わるくらい、ずっとおしゃべりしていることがあると思います。まさに「語彙が爆発!」しているんですね。
語彙爆発期に、保護者が心がけること
この時期の子どもは、周りの大人や兄弟、TVからの影響を非常に大きく受けます。もちろん、言葉だけではなく、ふるまい、態度、言葉遣いなどもそうです。さらには、新しく見たこと聞いたこと、面白いと感じたことをどんどんと吸収する力を持っています。真似して、しゃべってみて、真似して、の繰り返しです。
だからこそ、この時期は、周りの大人、特に保護者が正しい言葉、丁寧な言葉使いを心掛ける必要があるのです。子どもはよく見て、よく聞いています。親御さんの丁寧な言葉使いを真似しますし、乱暴な言葉使いも真似してしまうのです。
せっかくの標準語がコテコテに・・・
言葉の影響と言えば、我が家の長女が言葉を発するようになった頃のエピソードを紹介しましょう。
長女には丁寧な言葉使いを覚えて欲しくて、関西出身・在住であるにも関わらず、標準語で言葉掛けすることを夫婦で取り組んでいました。テレビで見るような、歌のお兄さん、お姉さんのように話しかけてきたのです。このような努力の甲斐あってか、長女が発する言葉や言い方はとても優しい物言いになり、親の贔屓目を抜きにしても、可愛く振る舞えるようになったと見えました。きっと、当時が語彙爆発の時期だったのだろう、吸収してくれたのだろうなと感じます。
そんな2歳3か月の頃、私は次女出産の為に1週間の入院をしました。そのあと、衝撃の出来事が私を待ち受けていようとは・・・!
長女は、祖父母の家でお留守番をしていたんですね。1週間の入院後、退院した私を待っていたのは、見事な関西弁で話す長女だったのです!!
・じーちゃん、ばぁーちゃんの影響がそんなに大きかったのか!?
・うちの子に何があったのだ!?
・どうしてこうなった!?
・うちの子に何があったのだ!?
・どうしてこうなった!?
主人と二人で、目を丸くしたのを覚えています。祖父母がきっと、長女が寂しくないようにたくさんたくさん話しかけてくれたのだろうなと感謝も覚えつつ、たった1週間でパーフェクトな関西弁を習得できる能力が、子どもにあることにも驚かされたのでした。
もしこれが英語だったら…語彙爆発の利用を考える
このエピソードを読んでくださったあなたは、こう思いませんでしたか?「これがもし、英語だったなら!」と。私も、当時、そう思いました(笑)。
子どもの吸収力ってすごいのです。
この時期を逃さなければ英語を少しでも習得できるのでは、と欲張ってしまうのはもう、親心でしょう。語彙爆発の時期に来たな!と思ったら、すかさず英語の絵本を読み聞かせしたり、英語シッターさんと触れ合わせてみたり、少しでも多く英語のエッセンスを与える、というのはいかがでしょう。