英語ベビーシッターの効果について

子供はスポンジみたいに何でも吸収するとよく言われますが、本当にその通りです。英語に関して言えば、小さな声で一度口にした言葉でもすぐに拾ってオウム返しをします。

シッティングで初めて伺った時はまだ1歳半だった男の子、当時はABCを少し発音できたくらいでした。週1回のセッションで3か月ほど経った頃、私が“I don’t know”と言うと、ジェスチャー付きで「アイノンノー」と繰り返すのです。子供によって成長の早さは違うので一概には言えませんが、覚えやすい単語をいくつかつなげてフレーズとして使い続けるとすぐに繰り返すようになります。ゲップが出たら、“Excuse me!”軽い間違えをしたら(ものを落としてしまったなど)、“Oops…!!”お手伝いをしてくれたら、“Thank you!!”。といった具合いです。

英語は早い時期に始める方が良い

普段からCDやDVDなどで英語を見聞きすることで、ある程度の語彙力はつきますが、文章で話すことは難しいです。実際にそれを声に出して「使う」時間があるかないかでは大きな差があります。また、英語を聞くだけという受け身のやり方の場合には、間違えて覚えてしまうこともあります。実際にシッティングした子供がレゴブロックでままごとをしていた時、「明後日」と言いたいのであろう英語を”today after tomorrow”と繰り返していたことがありました。そんな時は”You mean, the day after tomorrow?”、それでも分からないときは、「今日は日曜日だから、火曜日のこと?」と英語で聞き返します。そのようなやり取りを通じて子供は英語での時間を過ごし、英単語の発音や文章の作り方などを自然に習得することができ、またそれらを習得する上で考える過程はその子供にとって財産となります。また、日常生活で使う言葉ほど子供にとっては使いやすいので、英語ベビーシッターならではだと言えます。そして、子供は小学校3年生から始まる英語の授業では、自信を持って取り組むことができるのです。

もう一つの大原則「継続する」

身につけた英語を使う時間を継続させる事も大事なことです。週に1度や2度、決められた数時間でも、英語の時間を習慣化してあげることが2つの言語を同時進行で身につける秘訣なのです。

私は小学校低学年の頃から英語を始め、大人になってから海外で英語を使って仕事をしてきました。現在も身につけた英会話力を持続させるため、週に数回は外国人と会話をするなど英語学習には未だに投資しています。帰国子女の子供たちが英語を忘れないために英語シッターサービスを始めるご家庭が多いのもそのためです。小さい頃から英語を習得していれば、多少期間が空いてもリスニング力はそれほど衰えませんが、言葉がなかなか出てこなくなります。せっかく身につけた英語力を維持・向上させるためにも、英語に触れる時間を継続させたいものです。

子供が英語を習得する上で親御さまに知っていただきたいこと

  • どの英語レベルを目標にするか

どの程度の頻度や時間を使って英語を学ばせるかは、子供の目指したい英語レベルによります。英語が好きで楽しくなれば良いのであれば、英語シッターの場合には週1回程度で問題ないでしょうが、仕事で苦労しないレベルの英語力をつけたりバイリンガルを目指したりしたいとなると、それ以上の頻度や時間を要します。

子供への投資と言えど高額になりますので、はじめは週1, 2回からスタートし、子供の興味を持ったタイミングで時間数を増やしていくと効果は飛躍的に上がるでしょう。

  • 親も一緒に英語を学ぶ姿勢が必要

何よりも大事になのは、ご家族の前向きな姿勢です。親のやる気が子供にとってプレッシャーになっては逆効果ですが、生活のほとんどの時間を共にする家族は、子供にとってはかけがえのない存在であり、一番影響を与える存在です。では、親にできることは何なのでしょうか?例えば、子供が興味を持ちやすいような英語番組を視聴したり、ベビーシッターが来たらできるだけ英語で会話し、そして帰った後も、ベビーシッターから引き継いだ内容を元に、「今日は数をいっぱい数えたんだね?」など、軽い質問をしてあげたりすると良いでしょう。

そして、子供の英語の質問にも、丁寧に答えてあげることがとても大事な瞬間だと思うのです。例えば、”55”と書かれた数字カードを持ってきて、「ファイファイ?」と聞いてきたら、それは、「フィフティーファイブ」と答えてあげる。答えの分からない時は、”I don’t know.”と、それでも英語で答えてあげるなどといった感じです。つまり、英語ベビーシッターの効果は、ご家族との根気強い共同作業で、より発揮されるものだと思うのです。

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Message written by a Japanese bilingual babysitter, who has been working with Little Hug since 2019.

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