ベビーシッターとは

 子育て家庭のご自宅にベビーシッターが伺って、保護者の代わりに0から12才くらいの子供に保育を行うサービスのことを言います。他に「ナニー」や「チャイルドマインダー」などの言葉も存在します。日本ではベビーシッターとナニーの違いはほとんどありません。正確に言うと、それらの言葉自体が一般的に浸透していないので、各会社でそれぞれ定義が異なるのが現状です。発祥のイギリスでは、ベビーシッターは保育という意味合いが強く、ナニーは保育に加えて教育や家事などを住み込みで行うというイメージが強いようです。一方で、チャイルドマインダーとは、ベビーシッターやナニーと異なり、子供は保育者の家で面倒を見てもらいます。日本では同様の概念として、市町村主導のファミリーサポートという便利なサービスがあります。利用料金は700〜900円と、ベビーシッター会社に比べると半分以下の料金でサービスを受けられるというメリットがあります。また、保育者の資格は問われませんが、行政の研修を受けていることが条件となるので、良い保育者が見つかった場合には役立つサービスでしょう。ファミリーサポートのデメリットとしては、

  1. 子供の自宅での保育ではない
    他人の家で見てもらうため、子供の安心感を満たせない可能性があります。また、保護者は預かってもらっている家まで送り迎えに行かなくてはなりませんし、保育に必要なおもちゃやベビーベッドなどが揃っていない場合があります。
  2. サービスを提供する意識に違いがある
    保育者はボランティアの目的で行っている方が多く、保護者としても低額でやってもらっている意識があるので、保育者のやり方で物事が進んでしまう可能性があります。その点、ベビーシッター会社は保護者をお客様として考えているので、ご要望にきめ細やかに対応することができます。

 ベビーシッターは日本では富裕層の利用するサービスというイメージがありますが、欧米では一般的な家庭にも広く浸透しています。また、中東や東南アジアでは、子供のお世話だけでなく洗濯や調理などの家事代行を含めて利用されます。一方で、日本では「お腹を痛めて産んだ我が子」という言葉にもよく表れているように、自分の子供は自分で育てるという意識が根強く、他人に子供を預けることに強い抵抗感があります。また、世間的にそういった意識がまだ残っているために、子供を他人に預けるだけでまるで何か悪いことをしているように捉えてしまうようです。

 親のほとんどは子育てのビギナーであり、完璧な親などいません。実際に子育てを経験すると、ずっと子供と一緒にいることでいつの間にかストレスが溜まってしまうことがあります。子育ては24時間待ったなしの大変な仕事です。その反面、人生を輝かせる生きがいでもあります。たまには頼れる人に子育てを任せ、ファミリーサポートやベビーシッターサービスをうまく活用することで、保護者の心と体を整え、子供に100%の愛情を注げる環境作りが大切なのではないのでしょうか。

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