英検は何歳から?英検Jr.と各級の目安・合格のメリットを解説

「うちの子、英検を受けさせるのはまだ早いかしら…」
「周りの子が受けているみたいだけど、何歳から始めるのが正解なの?」
「英語に興味を持ち始めたけど、何歳から英検にチャレンジさせればいいんだろう…」

お子様の英語学習について、こんな悩みを抱えていませんか?

英検(実用英語技能検定)は、幼児から社会人まで幅広い年齢層が受験できる国内有数の英語資格試験です。

年齢制限がないため、何歳からでも受験は可能なのですが、「受験できる」ことと「適切なタイミング」は別の話。子どもの発達段階や学習状況を無視して焦って受験させてしまうと、かえって英語への苦手意識を植え付けてしまう恐れもあります。

この記事では、英検の基本情報から各級のレベル感、何歳から受験すると良いかの目安、効果的な学習方法まで、親御様が知りたい情報を詳しく解説します。

子どもが無理なく楽しみながら英語力を伸ばし、英検にチャレンジできるよう、ぜひ参考にしてください。​​​​​​​​​​​​​​​​

英検は何歳から受験すべき?

「英検は何歳から受験できるの?」という親御様に向けて、ここでは、英検の基本情報や受験年齢の目安について詳しく説明します。

英検とは

英検(実用英語技能検定)は、国内で広く認知されている英語資格試験です。幼児から社会人まで幅広い年齢層が受験しており、1級、準1級、2級、準2級プラス、準2級、3級、4級、5級という8つの級に分かれています。

試験では日常会話から社会的なテーマまで、実生活で英語を使う場面を想定した問題が出題されます。リーディング・リスニングに加え、3級以上ではライティングやスピーキングも評価対象となり、総合的な英語力を測定する仕組みになっています。

英検は何歳から受験可能?

英検には公式な年齢制限がありません。つまり、何歳からでも受験は可能です。

ただし、試験時間は級によって35分から140分程度と長く、マークシートへの記入や問題文の読解が必要になります。こうした点を考慮すると、集中力や読み書きの力がある程度育ってくる、6歳ごろ(小学校低学年)からの受験が現実的でしょう。

それより幼い段階では、まず英検Jr.で英語に親しみ、テストを受ける経験を積んでおくと、後の英検受験がスムーズになります。

「何歳から受けさせるべき!」と焦るのではなく、子どものペースに合わせて、段階的にステップアップしていきましょう。

英検(5級〜1級)各級のレベル感と年齢の目安

英検の各級がどのようなレベルなのか、そして何歳から挑戦できるのかを把握しておくと、学習計画が立てやすくなります。以下に、各級の求められる英語力や特徴と、一般的な受験年齢層をまとめました。

英検の級 習得目標

(学年目安)

求められる英語力 特徴 面接の有無
5級 中学初級程度 ・「家族」「友だち」「学校生活」など、身近な話題がわかる

・よく使う簡単な単語やフレーズを聞いて、必要な情報をとれる

・自分のことを、短い英語で伝えられる
例)I like soccer.
This is my mother.

・リスニングとリーディングが中心

・英語に初めてチャレンジする子の入り口になりやすい級

4級 中学中級程度 ・日常のやり取りが少し長い文章でもわかる
例)「土曜日は何をしたの?」「週末どうだった?」など・短い会話や文章の概要をつかめる・自分の考えや感想を、ある程度まとまりのある文として言える
例)I went to the park with my friend. It was fun.
・読む量・聞く量が5級より少し長くなる

・自分のこと+感想を英語で言えるかがポイント

3級 中学卒業程度 ・日常でよくある話題(学校生活、趣味、家族、将来の夢など)について、文章や会話の要点をつかめる

・自分の考えや気持ちを、理由といっしょに説明できる
例)I want to study abroad because I want to learn about other cultures.

・一次試験にライティングが入る

・二次試験では面接形式のスピーキングがある

・私立中高の入試において、試験免除や加点の対象となる場合もある

準2級 高校中級程度 ・社会的な話題ふくむ文章や会話を聞いて、概要をつかめる

・自分の意見や情報を、基本的な英語を使って伝えられる

・文章が一気に長くなる

・なんとなく知ってる単語だけでは読みにくくなる

準2級プラス 高校上級程度 ・ニュース、学校や地域の出来事など、身近な話題や時事的なテーマについて、全体の流れだけでなく細かい内容まで英語で理解できる

・自分の意見や伝えたいことを、いろいろな言い回しを使いながら、理由や背景もふくめてしっかり英語で説明できるレベル

・身近な話題+社会的な話題の両方を扱う

・自分の考えを、理由や背景をふくめて話す・書く力が求められる

2級 高校卒業程度 ・社会や世の中で起きていることをテーマにした文や会話を、流れを追いながらきちんと理解できる

・そのうえで、事実や自分の考えを「こういう理由でこう思う」と具体的に相手に伝えられるレベル

・海外留学の準備や、履歴書でのアピール材料になることが多い
準1級 大学中級程度 ・社会的な話題について、少し難しい文章や、話の進め方・主張の組み立て方をしっかりとつかみ、自分の主張とその理由をはっきり示しながら、詳しく説明できる力を持っているレベル ・単語も表現もかなり難しくなる

・英語で議論・説明する力が必要になる

1級 大学上級程度 ・専門的な内容や高度なテーマについても、推測しながら複雑な文や議論の流れを理解できる。

・そのうえで、事実や自分の意見を筋道立てて、論理的にわかりやすく相手に伝えられる、最上位レベル。

・かなり高い語彙力と読解力、そして論理的な表現力が必要

【参考:公益財団法人 日本英語検定協会 各級の目安

このように、英検は段階的に難易度が上がっていく仕組みです。

ただし、子どもの英語に触れる時間や環境には、個人差があります。英語教室に通っている子ども、インターナショナルスクールに在籍している子ども、家庭で英語に触れる時間が多い子どもなど、状況はさまざまです。

学年はあくまで目安として捉え、「何歳だからこの級を受けなければならない」と無理強いせず、子どもの学習進度や興味関心に合わせて受験級を選んでいきましょう。

また、実際に英検を受験した家庭の親御様から、「面接は対面で行われるため、もっと早めにリトルハグにお願いしておけば、準備がスムーズだったのに…と後悔しました。」というお声も頂きました。特に3級以降は面接試験が加わるため、日頃から英語で会話する機会を持つことが大切になるでしょう。

英検Jr.は何歳から受けられるの?

「英検を受けるのは難しそうだけど、英語の試験を何か受けさせたい」という方には、英検Jr.という選択肢があります。

英検Jr.は、幼児から小学生を対象にしたテストで、英語学習の入り口として活用できる試験と言えるでしょう。

英検Jr.とは

英検Jr.は、児童が英語に親しみ、外国の文化に触れながら楽しく学べるように設計されたリスニング中心のテストです。英検と同じく「何歳からOK」という年齢制限はありません。

1994年に開発されて以来、多くの子どもが受験しています。読み書きの負担が少なく、イラストや音声を使った問題が中心なので、小学校低学年から幼児でも受験が可能です。

合否判定ではなく正答率で結果が示されるため、「できた!」という達成感を味わいやすく、英語学習への意欲を育てる役割を果たします。ゲーム感覚で取り組める内容も多く、初めての英語のテスト経験としても適しているでしょう。

英検Jr.のレベル感

英検Jr.には、BRONZE・SILVER・GOLDという3つのグレードがあります。それぞれの特徴と、どのような子どもに向いているのか、そしてどんな場面で役に立つのかもあわせて見ていきましょう。

英検Jr.のグレード 試験の内容 向いている子ども 役に立つ場面
BRONZE ・歌やゲームなど、音声中心のやさしいリスニング

・身近な単語や表現を聞いて理解できるかを見る内容

・英語に親しめているか、英語の音をどれくらい聞き取れるかを確認するレベル

・はじめて英語に触れる子ども

・年間10時間程度の英語学習を2~3年以上続けている子ども

・幼児〜小学校低学年くらいで「英語=たのしい」と感じてほしい段階の子

・英語への抵抗感をなくし、自信をつけるきっかけになる

・親御様が子どもの英語への興味や意欲を確認できる

・多くの学校では受験資格としては基本的に使われていない

SILVER ・BRONZEより少し長い文や簡単なやりとりを聞き取れるかを確認

・日常的な質問や会話の流れを理解できるかをチェック

・自分の理解度をはかるための力試しに近い内容

・すでに日常的に英語を聞いている子ども

・BRONZEで高得点(目安80%以上)を取ったあと、次の目標がほしい子

・未就学児~小学校低学年で、簡単な英語なら聞いて答えられる段階の子

・「英語で受け答えできる」という自信を持たせやすい

・SILVER自体がインターや受験の必須条件として求められることはほとんどない

GOLD ・ある程度まとまった会話やストーリーを聞いて理解できるかを見る

・よく使う単語や短い文を読む力も含まれる

・英検5級への準備段階という位置づけ

・SILVERで高得点(目安80%以上)を取り、さらに英語でやり取りすることに慣れている子

・小学校低学年〜中学年ごろで「聞いてわかる」だけでなく「場面の流れをつかめる」段階の子

・英検5級に進む前の仕上がり確認として役立つ

・GOLDそのものは受験の提出資格にはならないが、この後に受ける英検4級以上は、中学受験で試験免除や加点として評価されることがある

・英検4級〜2級レベルでは、英語入試の受験資格や特待対象になるケースもある

【参考:公益財団法人 日本英語検定協会 英検Jr.

英検Jr.は、資格として活用するというよりも、子どもの英語学習における成長を確認し、自信をつけるためのツールです。実際に、「リトルハグ」を利用しているご家庭では、3歳から英検にトライしたという事例も。英語への興味を持続させ、英検へステップアップしていきましょう。

何歳からでもOK?おすすめ英検学習方法

英検の受験を決めたら、どのように学習を進めていけばいいのでしょうか。年齢や級に応じた効果的な学習方法をいくつか紹介します。

英検学習方法①英検5級以上は過去問を解いておく

英検5級以上を受験する場合、過去問に取り組むと良いでしょう。

過去問を解くと、出題形式や問題の傾向をつかめます。特に初めて英検を受験する子どもは、試験がどのような流れで進むのかを事前に知っておくと良いでしょう。

市販の過去問集や、英検公式サイトで公開されている問題を活用し、時間を計りながら解く練習をしてみましょう。間違えた問題は必ず見直し、なぜ間違えたのかを一緒に確認してあげることで、弱点を克服できます。

英検学習方法②家庭でも英語に触れる時間を増やす

日常生活の中で英語に触れる機会を増やすと良いです。

たとえば、下記のような場面に取り入れてみましょう。

・朝のあいさつを英語にしてみる(Good morning!など)

・食事のときに簡単な表現を使ってみる(Let’s eat. など)

・英語の絵本を一緒に読む

・英語の歌を一緒に歌う

無理なく、楽しく英語を取り入れる工夫をすると良いでしょう。

また、英語ベビーシッターにサポートしてもらうという方法もあります。

「リトルハグ」では、外国人ベビーシッターがご自宅にうかがい、英語でのあそびや、英検Jr.のテキストを使った学習をお手伝いします。

実際の会話の中で英語を聞いたり話したりすることで、自然な発音やイントネーション、英語特有のリズムにふれられるのも大きなメリットです。これはリスニング力アップにもつながるでしょう。

「そばで見守る時間がとれない」という場合でも、外国人ベビーシッターが、英検のテキストを使いながら、楽しく学習を進めていきます。

英語の歌あそびについては、こちらの記事「英語de歌おう (メリーさんの羊)」でも紹介しておりますので、合わせてご一読ください。

英検学習方法③英検に特化した動画やアプリで学習する

最近では、英検対策に特化した動画やアプリが数多く提供されています。スマートフォンやタブレットを使って、隙間時間に学習できる点が魅力の1つ。視覚的にわかりやすい解説や、ゲーム感覚で取り組める問題が多いため、子どもも飽きずに続けやすいでしょう。

ただし、画面を見る時間が長くなりすぎないよう、1日の使用時間を決めておくと安心です。アプリや動画はあくまで補助ツールとして活用し、実際の会話や読み書きの練習もバランスよく取り入れていきましょう。

英検を受験するメリット

英検を受験することで得られるメリットはいくつかあります。資格取得だけでなく、子どもの成長にとってプラスになる要素を見ていきましょう。

メリット①合格が次のステップへの自信になる

英検に合格すると、子どもは「やればできる」という達成感を味わえます。この経験が、次の級や他の学習への意欲につながるでしょう。

特に幼い子どもにとって、目に見える形で努力が評価されることは、自己肯定感を育む大切な機会です。合格証を手にした時の喜びは、英語学習を続けるモチベーションにもなるでしょう。

メリット②英語試験に対する苦手意識を減らせる

早い段階で英検を受験することで、英語の試験そのものへの抵抗感が減るでしょう。

中学・高校・大学と進むにつれて、英語の試験を受ける機会は増えていきます。幼いころから試験に触れておけば、緊張しすぎることなく、落ち着いて実力を発揮できます。

英検は級ごとに段階的に難易度が上がるため、無理なくステップアップしながら試験慣れしていける点も魅力の1つと言えるでしょう。

英検を受験する際の注意点

英検を受験させる際には、親御様が気をつけておきたいポイントがいくつかありますので、確認しておきましょう。

ここでは、英検を受験する際に注意すべき点について説明します。

注意点①無理強いはしない

「周りの子が受けているから」

「早く資格を取らせたいから」

このような理由で、子どもに無理やり勉強をさせるのは逆効果です。

英語に対する苦手意識や嫌悪感を抱いてしまうと、その後の学習に悪影響を及ぼします。子どもが「受けてみたい」と思えるタイミングを見極め、興味を持ったときにサポートするスタンスが大切です。

もし嫌がる様子が見られたら、楽しく英語に触れる時間を増やすなど、焦り過ぎないよう注意しましょう。

注意点②スケジュール調整など親のサポートが必要

英検の受験には、申し込みや試験会場への送迎、学習スケジュールの管理など、親御様のサポートが必要です。特に小さい子どもの場合、試験当日の持ち物確認や時間管理を一緒に行ってあげることで、安心して受験できるでしょう。

また、日々の学習も、親御様が声をかけたり進捗を確認したりすることで、継続しやすくなります。忙しい日々の中でも、できるだけ気にかけてあげると良いでしょう。

まとめ:英検は何歳からでもチャレンジOK!

英検は年齢制限がなく、何歳からでも受験できます。

ただし、試験形式や内容を考えると、小学校低学年ごろからの受験が現実的でしょう。それより幼い段階では、英検Jr.を活用して英語に親しみ、テストへの抵抗感をなくしておくことをおすすめします。

英検の各級は、5級から1級まで段階的に難易度が上がり、子どもの学習進度に合わせて無理なくステップアップできます。さらに、私立や一部の学校では、出願時の評価や加点の対象として英検4級以上の取得を優遇するケースもあります。

家庭での英語環境づくりや、過去問を使った学習、動画やアプリの活用など、さまざまな方法を組み合わせることで、効果的に英語力を伸ばせるでしょう。

英検を受ける際は無理強いは禁物です。子どものペースを尊重し、楽しみながら英語に触れられる環境を整えてあげましょう。その環境づくりのひとつとして「リトルハグ」を利用してみてはいかがでしょうか。「リトルハグ」では、外国人ベビーシッターが自宅で英語を使った遊びや学習をサポートします。英検のテキストを活用した学習指導や、外国人ベビーシッターとの会話を通じて、子どもの英語力を自然に伸ばすサポートをしています。

親御様が忙しい中でも、プロのベビーシッターが丁寧にサポートするので、何歳からでも安心です。英語学習を日常に取り入れたいとお考えの方は、「リトルハグ」にご相談ください。

【リトルハグのお問合せはコチラ!】