夜泣きやイヤイヤ期がひどいのはどうしてか?

 子育てをしていて、「夜泣き」や「イヤイヤ期」で悩まされることは多いのではないでしょうか。インターネットで調べると様々な対策などの情報が出てきますが、本当に効果があるかどうかはよく分かりません。自分の子供だけ夜泣きやイヤイヤ期が長引くと、自分の子育てが間違っているのではないかと自信をなくしてしまいがちです。しかし、この夜泣きやイヤイヤ期は脳科学的に子供に必然的な行動であることが明らかになってきました。
  1. 夜泣き
    妊婦中、赤ちゃんは臍帯を通じてお母さんから酸素や栄養分をもらいます。この作業はお母さんにとって体力を奪うものなので、お母さんの寝ている夜に活発に行われます。つまり、赤ちゃんは日中よりも夜の方が起きている時間が長く、産まれた後の数ヶ月はその名残があるというのです。夜中になかなか泣きやまないのは、赤ちゃんがお母さんを気遣っていたからだと分かると、少しだけ夜泣きに対する見方が変わるのではないでしょうか。
  2. イヤイヤ期
    人間は、脳の前部にある前頭前野が欲求を抑えることで理性を保つことができます。しかし、小さい頃はその前頭前野が未熟なために自分の欲求を抑えきれません。このように脳が未熟なまま産まれてくるのは人間だけのようで、他の動物はそうではありません。人類は二足歩行の進化を遂げた時に、赤ちゃんが産まれるときに通る産道が狭くなってしまい、脳が小さくて未熟なうちに産む仕組みになったのです。
 「夜泣き」も「イヤイヤ期」も赤ちゃんの持って生まれた性質であると知ると、お母さんの気持ちも少しだけ楽になるのではないでしょうか。また、母性は子育てをしていく中で育まれるものだということも解明されているので、お母さんがすぐに完璧に育児をできなくても当然のことです。ですから、子育てのやり方を間違っていると不安に感じる必要はなく、自分のやり方でたっぷりと愛情を与えてあげればいいのです。
参考:
NHKスペシャル ママたちが非常事態!?最新科学で迫るニッポンの子育て
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